タイ・バンコク 2019.1.24〜1.28
ひとりで、タイのバンコクに行った。
早朝にベトナムから帰国し、成田エクスプレスでスーツに着替えながら向かった内定先の会社の忘年会の日。
待ち時間にツイッターで偶然AKB48海外グループがバンコクでコンサートをやるとの情報を見つけたので、早速チケットを取った。
S席13000円。どうせならいちばんいい席で観よ!と意気込んでたら、意外と高くて冷や汗。
見栄っ張りなのでそのチケットを購入。いくらグループ大集合とはいえ、この価格設定はいかがなものかと思った。(この席を買っていたのは、現地日本人駐在員>日本人の遠征組>熱心でお金持ちのタイ人ファンという割合だったように思う)
現地ファンたちの多くは後方席の2000円のチケットを買っていたが、熱量と感性はいつも怒号の様に響き渡っていた。
バンコクはずっと好き。
19歳の秋に、ハタチになる前にひとり旅をしようと思って、その時選んだのがバンコクだった。スワンナプーム空港に夜着いて、暗い夜道をどきどきしながら歩いて宿を探した、その後がらがらのレストランでひとり食べたトムヤムクンの味、忘れないな。
今回は3度目の訪問。
changchuiというバンコク郊外のアートスペースがとてもよかった。
ここでローカルバンドのライブみたかったな。次こそ。
上海のM20もそうだけど、若いアーティストが作業しながら一般向けに作品を展示できる場所ってすごくいいなと思う。作ったものをすぐ見てもらえるし、こういうコミュニティがあることによって横のつながりも増える。
東京は意外とこういう場所ないよね。
ここで買ったBankok ART SCENEという雑誌に、たくさんイケてるギャラリーが載ってたので近々是非行ってみたい。
食べ物たち。タピオカたくさん飲みました🥤
AKB48の海外グループは、BNK48のミュージックしか知らなかったんだけど、とくにMNL48とBNK48が良かったと思う。
MNL48の元気溌剌、私を見て!!という自己主張の強いパフォーマンスが、フレッシュさを印象付けていた。シャイな日本人や台湾人には抵抗のある大袈裟な表現が、歌うことと目立つことが好きなフィリピン人には出来てしまう。
淡々と歌う曲や気怠げな演出には向かないかもしれないが、まだ若いチームなので今暫くはパワフル路線でいいかもしれない。
BNK48は、今タイでとても人気があり、例えるなら全盛期のAKB48らしい。
優等生で圧倒的人気のチャープラン、美人で愛嬌抜群のミュージック、非選抜から2ndシングルでいきなりセンターに大抜擢されたシンデレラストーリーをもつモバイル...
キャラクターが揃っているし、パフォーマンスからもすでに売れっ子の風格を感じた。
チャープランからは山本彩、ミュージックからは渡辺美優紀要素を感じるので、このツートップには日本のファンも惹かれるのではないかなと思う。
ステージには、お金で買えない価値がある。そこそこ名が売れた俳優や文化人が歌手デビューしたがるのをいつの時代もよく見る。でも彼らのCDがヒットすることはあまりない。大衆の人気や支持はお金では買えないからだ。だからこそ皆ほしがるのだと思う。
アジアの女の子たちにとって、アイドルはどんな存在なんだろう。
可愛い服を着て、大勢の前で歌って踊る。自分の存在が、誰かに夢を与え、もしかしたらその誰かの人生すらも変えてしまう。そこに憧れ、幸福を感じる気持ちは、世界共通なんだと思う。
そしてアイドルは、他の芸能に比べ、よくも悪くも入口が開けていると思う。
選ばれる基準に明確な判断材料が存在しないため、「アイドルになりたい」という情熱1つで、誰でも憧れることができる。
アジアでは、まだまだ豊かでない人も多い。自分たちと同じ様な環境で育った彼女たちが、選ばれてアイドルになり、ステージの上で輝いていく景色は、だからアジアでは特に共感され応援されるのではないだろうか。
アジアでアイドル文化が広がれば、より多くの女の子たちが夢を叶え、より多くの人たちが彼女たちを応援することで精神的豊かさを得ることができるはずだと、今回のコンサートを観て思った。